日本の重量や測量の正確さについて
日本の工業産業は世界に誇りことができます。航空機の部品や宇宙開発のためのねじなども日本で多く開発され、製品化されています。世界の様々な産業から日本製の工業製品は信頼されています。そのため町工場の小さな企業が、壮大なロケット開発の部品を作っていることも珍しくありません。これは日本人の緻密さ、正確さ、職人の巧みな技術が根底にあるからこそ、成せるものであると言えるでしょう。日本人はどんなことに対しても緻密であり、正確さを求め追及していきます。ミリ単位にとどまらず、ミクロ単位にまでこだわって、正確な仕事を成し遂げていきます。研磨や裁断のほか、重量や測量に関しても正確で緻密さを追い求めます。
はかりと重りの歴史と現代の使われ方について
日本人が重量や測量に対して正確さを追及していたことは、日本の歴史からもうかがい知ることができます。古墳発掘などでははかりの重りの起源といわれる石が発見されています。数千年前から日本人は重量にこだわり、正確さを求め石を重りとして測量していたことがわかります。また江戸時代には現代の重りの元祖といわれるものが存在し、通貨価値などを測る手段とされていました。現代の日本においてもいまだに分銅は頻繁に用いられています。工業製品や薬品開発など正確に緻密に重量を測ることは現代でも重要です。少しの誤差や測り間違えが思わぬ事故や大きな損害を招くことになるからです。そのため企業でははかりの校正、重りのメンテナンスは欠かすことができません。
重りのメンテナンスの大切さと値段について
分銅はデリケートなものです。皮脂が付着したり、ほこりがついても重量が変わってきます。気候条件や湿度、直射日光など様々な空間の環境条件によって錆びてくることもあります。錆ができると重量は当然変化してしまい、正確にはかりを使って重量を測ることができなくなってしまいます。そのため重り自体の校正も重要となることは言うまでもありません。重りの校正周期は1年から3年が望ましいといわれています。できるだけコストをかけずに校正周期も長く保ちたいのであれば、購入する分銅を吟味する必要があります。正確性を長く維持するものであるとアルミケースやプラスチックケースに入ったものを選ぶとよいです。少々値段はかかりますが、ケースがほこりや湿気から守り、重りの誤差や変化が生じることを防いでくれます。値段は十万円前後することも多々あります。さらにピンセットや様々な重量の寸胴セットであると、さらに値段がたかくなっていきます。